液晶モニターが採用している液晶パネルの駆動方式により、応答速度や視野角、色の再現度などは大きく異なります。モニターを購入する際は液晶パネルの表示方式を確認し、使用用途にあわせた液晶モニターを選ぶことも重要です。
■TN方式
一番多くの液晶モニターに採用されており、普及率も高い方式です。
また、バックライトの透過率が高いため画面が明るく、応答速度が速い製品も多いため
ゲームなどの用途に適しています。発光効率も良く、消費電力を抑えられるのもメリットとなります。
しかしながら、視野角が狭く色変化や輝度変化が大きいため、見る角度により色合いが大きく異なります。
そのため、斜めにモニターを配置する場合や複数人で同じ画面を見ることに適していません。
また、設置環境の証明配置によって見た目に違いが生じます。
最適環境はモニターへの目線とモニターの高さが一致、1M以上離れた位置からの目視が推奨です。
もし、下部が白っぽいなどの状況であれば目線が上からになっておりますので、モニターの角度を上向きにするかモニター自体を高めに配置する事をお勧めいたします。
■VA方式
バックライトの透過率が低いため、純粋な黒を表現しやすく、高いコントラスト表現が可能です。
映画鑑賞などの動画の表示などに適していますが、目への負担が大きく仕事などの長時間使用には向いていません。
湾曲モニターに採用されることが多いです。
応答速度は低い場合が多く、視野角はTN 方式より広いですが、IPS 方式よりは狭いです。
注意点はTN方式と同様の対処を行うようにお願いいたします。
■IPS方式
3つの液晶パネル方式のなかで、視野角が一番広く、見る角度による色合い変化が少ない方式です。
色再現に優れ、目に優しく高画質でありますが、TNパネルよりも応答速度が遅い場合も多いため、
応答速度を重視しないイラスト制作や写真編集などに適しています。
バックライトの透過率が高いため、VA 方式と比較すると画面が白っぽく感じます。